みなと銀行、「見守り」新商品 高齢者宅を定期訪問
2021年12月15日日経新聞
みなと銀行は2021年度中にも、ひとり暮らし高齢者らの見守りとして、行員が顧客の自宅を定期訪問する新サービスを始める。銀行口座の異常の確認や家屋管理、緊急駆けつけなどを加え、外部委託も含め一括して提供する。従来の銀行の殻を破ったサービスを拡充し、収益力の向上を狙う。
新サービスは契約料100万円程度に加え、月額8千円程度の料金体系を検討。発売1年目に60件の成約を目指す。武市寿一社長は「将来的には高齢者施設への入居に関連したコンサルティングなども手がけたい」と話した。
新型コロナウイルス禍で「密」を避けるオーダーメード型の旅行需要が高まっていることから、高齢富裕層向けに独自の旅行プランを商品化したい考えだ。同行の顧客網を生かし、神姫バスとも連携する。武市氏は「旅行会社が提案しないようなプランを10個ほど考えている」と語った。
高齢化や核家族化の進展で、高齢世帯向けサービスの需要は拡大している。みなと銀は神戸市と連携し、認知症の高齢者らに後見人が選任されていない場合でも預金の引き出しを円滑にする事業にも着手している。