高齢者にタブレットを 市が無料貸し出し 18日まで利用受け付け

2021年10月19日東海新報


 陸前高田市は18日(月)まで、市内高齢者を対象とするタブレット端末の貸し出し事業の申し込みを受け付けている。グループ単位での申し込みを受け付けていたが、市民からの要望などを受け、個人にも貸し出すこととした。5~9月の本年度前期は利用者から好評を得ており、市は「この機会に便利なタブレットに触れて」とPRする。

 タブレットは画面サイズ10?の30台を用意しており、貸出期間は11月から来年3月まで。利用は無料で、対象は原則65歳以上の市内在住者、または高齢者サロン教室などを開催している10人以内のグループとしている。

 利用は、タブレットの操作法を学ぶ全8回の講習会の受講が条件。講習会の日程・会場などは、申し込み状況を踏まえて決める。

 貸し出し事業は、昨年度に続いて2年目の取り組み。新型コロナウイルス禍の影響で、高齢者グループによるサロン活動などの中止・縮小が続いていることから、デジタル機器を使った介護予防や見守り支援につなげようと始めた。市と見守り協定を結んでいる「いわて生協」と連携して実施している。

 本年度前期は、5~10人の4グループ合わせて30人が利用。市が実施した利用者アンケート(23人回答)によると、タブレット操作について22人が「楽しかった」、講習会について21人が「大変満足」「満足」とそれぞれ答えた。

 利用者からは「スマートフォンよりも画面が大きくて便利」「講習会でさまざまな使い方を教えてもらい、生活を楽しむことができた」と好評の声が寄せられた。

 市福祉課の保健師・千葉春香さん(33)は「高齢者が新しいことに挑戦する機会にもしたい。

講習会で操作法を学べるので、気軽に問い合わせを」と呼びかける。