電動自転車、無料レンタルで実証実験 GPSでデータ収集

2021年09月19日神戸新聞


 兵庫県のJR加古川駅南のベルデモール商店街にある共有オフィス「コワーキングスペースmocco(モコ)加古川」(加古川市加古川町篠原町)で、電動アシスト付き自転車を無料で貸し出すレンタサイクルの実証実験が始まった。

 市が高齢者と子どもの「見守りサービス」で利用している位置情報の検知機や、衛星利用測位システム(GPS)端末を付け、集めたデータを駅周辺のにぎわいづくりや同サービスの事業展開などに生かす。10月31日まで。

 市や民間企業でつくる「かこがわICTまちづくり協議会」の主催。市の見守りサービス事業に関わっている綜合警備保障(東京)が運営に当たる。

 自転車は3台用意。利用時間は午前9時~午後8時で、貸し出しは同3時まで。利用には運転免許証など本人確認ができる身分証が必要。予約はできない。

 GPS端末の情報は、個人が特定できない形で収集。走行ルートや速度、一時停止の状況などのデータを集め、自転車の利用者目線で交通の要注意箇所の把握につなげる。市は加古川河川敷の利活用を目指しており、河川敷までの移動手段として利用できるかについても探る。

 見守りサービスの検知機は、市が市内の防犯カメラ1475台など計1981カ所に設置。タグ(発信器)を持ち歩けば検知機が反応して通過場所と時間が確認でき、認知症患者の発見などに生かしている。自転車にも検知機を付け、タグの検知件数などから、今後の同サービスでの導入効果を検証する。

 市政策企画課は「各種データを確かめ、今後、レンタサイクルを事業化できるか考えたい」とする。