東北電力、電球とスマホで見守りサービス
2021年09月16日日経新聞
東北電力は電球を使った高齢者などの見守りサービス「よりそう見守りでんきゅう」を始めた。トイレなどの電球の点灯状況を、離れて暮らす家族のスマートフォンに通知する。
通信SIMを内蔵した発光ダイオード(LED)電球を用いることで、インターネット回線やWi-Fi環境がなくても利用できるのが特徴だ。電球に貼られたQRコードをスマホで読み取ることで、アプリとひも付ける。アプリはアンドロイドとiOS両方に対応し、インストールすれば複数の人で状況を確認することもできる。
例えばトイレが24時間以上消灯されていたり、長時間お風呂の電球が点灯し続いていたりすると、アプリに通知が届く。離れて暮らす高齢者の急な体調不良などに早期に気づき、安否を確認できる可能性が高まる。
サービス提供エリアは東北6県と新潟県を想定するが、同社との電気契約の有無は問わず全国から申し込める。
初期費用は電球の購入費として3280円(税込み)。月額638円(同)から利用でき、センサーやカメラを設置する一般的な見守りサービスよりも低価格に設定した。