AI見守りロボ始動 異常時は連絡 ロボ・スタディと阪南大

2021年09月16日あなたの静岡新聞


 浜松市中区の福地三則さん(69)が代表を務めるロボ・スタディ(東京都)は、高齢者を見守るコミュニケーションロボットを阪南大(大阪府)と共同開発した。コロナ禍で、離れて暮らしている家族に活用してもらおうと、話し相手になる機能に加え、異常を検知した際に家族に連絡する音声認識AI(人工知能)を搭載した。

 ロボットはペンギンをモチーフにしたデザインで高さ約20センチ、幅約18センチ、重さ約500グラム。利用者の名前を覚えて呼び、会話で健康をチェックして家族に通知する機能などを持つ。室内の音に異常があった際や、手をロボットの頭に一定時間載せると連絡メールを発信する。クイズや計算問題の出題もできる。

 22日からクラウドファンディング(CF)で先行販売する。一般販売は11月に1台6万5780円で計画する。販売目標は2年間で1万台。福地代表は「高齢者に楽しんでもらい、見守る役割も果たしたい」と話した。

 同社は2018年10月に浜松市中区で創業した。福地代表は昨年まで同区のCAIメディアの代表を務め、市マスコットキャラクター「出世大名家康くん」のロボット製作などに関わった。