電気使用状況で介護手前の“フレイル”兆候検知 実証実験へ

2021年08月12日NHK東海


中部電力は、電気の使用状況から介護が必要になる手前とされる「フレイル」の兆候を検知し、予防策につなげようという実証実験を愛知県豊明市で始めることになりました。

中部電力は、電気の使用量が分かるスマートメーターのデータを活用し、在宅患者の見守りなど医療サービスの開発に力を入れています。

こうした中、電気の使用状況をAIが解析することで介護が必要になる手前とされる「フレイル」の予兆を検知し、予防策を提供する実証実験を藤田学園とともに今年度中に始めることになりました。

実験は、愛知県豊明市に住む高齢者およそ100世帯を対象に行う計画です。

「フレイル」は、新型コロナウイルスの影響で外出の機会が減る中、増加傾向が指摘されていて、中部電力では、今後、実験で蓄積したデータをもとに効果的な予防策を提供するサービスの展開も検討するとしています。

中部電力の林欣吾社長は「フレイルの検知だけでなく生活習慣の改善や予防など包括的な仕組みを構築し、地域社会かかえる課題に向き合っていく」と話しています。