スマートスピーカー使った高齢者見守り実証実験始まる 長野・上松町

2021年07月20日SBC信越放送


高齢者の孤立を防ぐため、人工知能を搭載したスマートスピーカーによる見守りサービスの実証実験が上松町できのうから始まりました。

日本郵便ではおととしから「スマートスピーカーを活用したみまもりサービス」に取り組んでいて、信越支社管内では南牧村に続き2例目。

「スマートスピーカー」は、話しかけるとそれに応答して情報などを提供してくれるITツールで、上松町では3か月間町内の6軒で試験的に使ってもらいます。

あらかじめ利用者の生活リズムのデータを登録し、毎日3回、音声で健康状態を確認。

役場や社会福祉協議会に、どんなリアクションがあったのか情報が送られる仕組みです。

きのうは、町内で一人暮らしをしている横田富由子さん・88歳が顔を見ながら会話を試したり認知症予防のためのクイズに取り組んだりしていました。

体験した横田さんは「私達の考えている時代とは違うのでちょっとびっくりした。でも楽しみが増えたのでがんばって覚えたい」と実際に機器に触れてみた感想を語りました。

また上松町の大屋誠町長は「木曽地域は長野県の中でも10年早く高齢化が進んでいると言われている。高齢者の方が孤独にならないような生活を実現していきたい」と話していて、町では利用者の意見を聞きながら本格導入を検討していきます。