1人暮らしの高齢者を電球で見守り 大仙市が導入検討

2021年07月10日秋田魁新報


 秋田県大仙市は、1人暮らしの高齢者世帯を対象に、専用の電球を用いることで離れた場所から安否確認ができる見守り・防犯サービス「ハローライト」の導入を検討している。市によると、自治体単位で導入すれば県内で初めて。

 ハローライトは、1人暮らしの高齢者世帯にあるトイレや廊下などの電球を、通信機能のある専用の電球に付け替え、点灯や消灯の状況をインターネット経由で把握するサービス。ハローライト(東京都千代田区)が開発した。一日中点灯や消灯がなければ家族や知人などのスマートフォンにメールなどで通知が届く。

 大仙市内の1人暮らしの高齢者は昨年度時点で5192世帯。4年間で735世帯増加している。こうした現状を踏まえ、市は現在、持病があるなど日常生活に不安がある世帯に、緊急通報装置の設置を進めている。装置のボタンを押すと、契約している民間の警備保障会社が出動する。また市社会福祉協議会に委託し、電話による確認も行っている。