プラネックス、Wi-Fi環境のない場所でも映像を確認できるネットワークカメラ発売へ
2021年05月28日Cnet Japan
プラネックスコミュニケーションズは5月28日、かんたんネットワークカメラ「スマカメ」シリーズの新製品として「スマカメ Professional LTE 180」を6月上旬に発売すると発表した。想定売価は、4万6200円(税込)。
本製品は、高速通信回線LTEに対応(市販のmicroSIMカードを利用)し、Wi-Fi環境のない場所でもアプリを利用して映像が確認できるネットワークカメラ(伝送速度は、下り最大100Mbps/上り最大50Mbps)。
自宅にWi-Fi環境がない高齢者宅での見守りカメラとしての運用のほか、駐車場・倉庫・工事現場・農地などWi-Fi環境を整備しづらい場所での防犯カメラとしての利用などを想定している。
LTEによる1カ月の通信量については、ビデオ品質の設定(5段階)や、映像を視聴する累積時間、映像の動き(変化)などで差が生じる。
例えば、フルHDの最高画質に設定し、動きの大きな映像を1カ月24時間再生(=常時監視)するとデータ量は約326GBだが、同じ条件で1日3分の映像確認なら約0.68GBになる。また、動きの少ない映像では、フルHDの最高画質かつ、1日3分の映像確認ならわずか0.17GBほどに抑えることも可能。
なお、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」(初期費用無料、データ利用量1GBまで0円)で動作確認済みとなっており、ビデオ品質の設定を下げ、映像確認の時間が短い場合は(1カ月の通信量が1GB以下)、通信費を掛けずに運用できるという。
また、防水・防塵の保護等級IP65に準拠しており、屋外への設置にも対応。有線LANのケーブルは本体から引き出されており、屋外用LANケーブル、防水テープを併用することで、防水接続も可能。なお、電源用のMicro USBコネクタも防水タイプを使用している。
ソニー製の1/2.9インチ高感度CMOSセンサー「IMX323」(200万画素)を搭載し、月明かり(0.1ルクス程度)や街路灯などわずかな光があれば、夜間でも赤外線照射なしでカラー映像が撮影可能。超広角パノラマ映像(左右175度)が撮影でき、死角の少ない監視が可能となっている。
映像に動きがあった場合、microSDカードへの自動録画(最高/高/中/低/オフの5段階の設定が可能)のほか、アプリに通知する動体検知機能を搭載。
映像の録画には、圧縮率の高い「H.265」を採用。連続録画(常時録画)/動体検知と連動して録画/録画しないの設定を用意し、microSDカードの容量が一杯になった場合は上書き録画され、最新の映像を残すことができる。録画目安(解像度1920×1080)は、8GBで約32時間、128GBで約512時間。対応するメディア容量は、128GBまでをサポートする。
最大10台までカメラを登録できるスマートフォンアプリ「スマカメV」に対応しており、切り替えてライブ映像の確認、録画映像の確認、カメラそれぞれの設定が可能。また、複数台モニタリング・録画・再生が可能な本格的な監視・防犯システムをコストを抑えて構築できるWindows専用ソフト「スマカメPro」にも対応する。
カメラ本体にマイクとスピーカーを内蔵し、カメラ周辺の音声を確認できるほか、離れた場所からの声がけも可能。