南足柄市社協 高齢者見守り新サービス 保証人代行も
2021年05月15日タウンニュース足柄版
南足柄市社会福祉協議会はこのほど、身寄りがないなどの理由により、生活や将来に不安を抱える高齢者のための有料支援サービス「アンカーサポート」を始めた。
これまでなかった、急な入院や施設への入所手続き、保証人等を代行するのが特徴。職員が中心となり、高齢者が住み慣れた地域で孤立することなく安心して暮らせる環境づくりを目指し、取り組んでいく。
「アンカー」にはリレーに見立てた人生の最終段階を伴走しサポートするといった思いと、船のいかりに重ね、その人の人生を支えるといった2つの意味が込められているという。
定期的な訪問と電話での見守りによる「基本みまもりサービス」に合わせて、金銭管理や書類等の預かりを行う「入院入所時支援サービス」、入院や入所にかかわる手続き等を行う「保証サービス」、死亡時の葬儀や埋葬に関する手続き等を行う「死後事務手続きサービス」の中から、利用者が希望に合ったサービスを選ぶ形式をとる。
いずれも利用回数や時間によって利用料が異なるほか、サービスによっては預託金や交通費が必要となる場合もある。
市社協によると、これまでも日常生活自立支援事業や成年後見制度のサポートといった取り組みは行っていたが、「アンカーサポート」にある「保証サービス」のように保証人の代行などは実施していなかった。また、中には地区の民生委員が個人の緊急連絡先となっているケースもあるといい、個人の負担が大きく、同サポートのような仕組み作りが課題となっていた。
社協職員の平川恵理子さんは「生きづらいと感じる人たちが最後まで安心して暮らせるお手伝いだけでなく、これまで相談できずにいた民生委員やケアマネジャーなどの力になれれば」と同サポートに期待を寄せる。
対象者は南足柄市民で、65歳以上の一人暮らし、または夫婦のみの世帯の人。契約の内容が理解できる、生活保護を受けていないなども条件となる。
問い合わせは【電話】0465・72・2109へ。