セコム、防犯端末をスマホで管理
2021年03月24日日経新聞
セコムは全地球測位システム(GPS)を備えた端末で、人や物の移動をスマートフォンで管理できるサービスを始めた。指定したエリアに端末が出入りすると管理者のスマホに通知される。高齢者や子供の見守り、貴重品に設置して盗難を防ぐなどの使い方を想定し、法人需要も取り込む。
セコムの見守りサービス「ココセコム」を刷新した。端末のGPSと対応する専用アプリを組み合わせ、スマホ上で端末の位置を確認したり、設定を変更したりできる新しい機能を追加した。
子供が利用する駅や学校をアプリ内の地図で指定すると、端末を持つ子供が指定区域に入ったり出たりするたびに保護者のスマホに通知される。現在地もアプリで確認できる。自宅を指定すれば、高齢者が自宅から離れたことを家族に知らせることも可能だ。
端末が移動すると通知が届く機能もあり、端末を付けた貴重品や社用車などの不審な動きを遠隔で確認できる。スマホから端末が離れると通知する機能では、重要書類などの紛失を防げる。アプリ上で目的に合わせて設定を変えられ、多様な使い方に対応できる。
アプリでは最大5台まで端末情報を管理できる。価格は個人契約、法人契約とも同じで加入料4950円と、月1320円の基本料金がかかる。基本料金に330円追加すると、6台以上の端末を管理できるウェブサービスも利用できる。
従来ココセコムの端末がどこにあるのかを確認するには、その都度100~200円かかった。