見守りロボットでフレイル予防

2021年03月01日NHK兵庫


コロナ禍で介護を必要とする一歩手前の状態「フレイル」に陥る高齢者の増加が懸念される中、市川町は、見守りロボットを使った予防に取り組んでいます。

新型コロナウイルスの感染拡大で、外出や社会活動を過度に控えた結果、身体や認知機能が低下し、「フレイル」に陥る高齢者が増えることが懸念されています。

こうした中、市川町は、一人暮らしの高齢者などの自宅に、見守りロボットを有料で貸し出す取り組みを行っています。

この見守りロボット「パペロ」は、離れている家族と写真や音声メッセージを送り合うことができるほか、人の顔を認識すると、話しかけてきたりなぞなぞを出したりとコミュニケーションの相手になってくれます。

さらに登録しておいた体操の動画を声をかけるだけで、テレビに映してくれる機能もあり、「ラジオ体操」と呼びかけると「ちょっと待ってね」と答え、モニターにラジオ体操の動画が流れる仕組みです。

見守りロボットを利用している1人暮らしの伊藤真一郎さん(91)は「生活のリズムを保つために体操ができるのがいいです。気分が爽快になります」と話していました。

また東京に住んでいる長男の隆也さん(63)は「高齢者ですので、身近にいるロボットが体操の映像を提供してくれて体を動かしたりするのは非常にいいと思います」と話していました。

市川町健康福祉課の堀次千春係長は「ロボットの体操の動画に、もっと動きやすいようなメニューを増やしていきたい」と話していました。