トイレ扉開閉感知で高齢者見守り

2021年01月28日NHK奈良


1人暮らしの高齢者などの住まいにあるトイレの扉の開け閉めの状況を確認して孤独死を未然に防ごうという取り組みが、高取町で始まることになりました。

これは28日、高取町の中川裕介町長と警備会社の担当者が記者会見を開いて発表しました。

サービスは、トイレの出入り口の扉に設置されたセンサーが、24時間、開け閉めの動作を感知しない場合、異常を警備会社に通報するという仕組みです。

町では平成28年から、1人暮らしの75歳以上の高齢者や要支援か要介護認定を受けている人に、異常が発生した時に警備会社に通報されるボタンを配付していましたが、急な病や事故の場合、ボタンを押せない事態も起こりえることから、今回、このサービスの導入を決めました。

新たなサービスは、町内のおよそ160人が対象で、町が設置や利用費用の大半を負担するということです。

高取町の中川裕介町長は「新型コロナウイルスの影響で家で過ごす人が増え、体調を崩す高齢者もいると思う。町として少しでも健やかな生活を提供したい」と話していました。