独居高齢者見守りにAIロボ活用
2021年01月27日NHK静岡
新型コロナウイルスの感染拡大で県内でも不要不急の外出の自粛が求められる中、藤枝市は、1人暮らしの高齢者に貸し出しているAI=人工知能を搭載した見守りロボットの活用を呼びかけています。
高齢化に伴って藤枝市内でも1人暮らしの高齢者世帯が増え、感染拡大によっては、県が不要不急の外出の自粛を呼びかける中で家で過ごす時間が増えていると見られています。
高齢者の安否を離れて暮らす家族らが確かめることができるよう、藤枝市は、去年から1人暮らしの高齢者向けに貸し出しを始めたAIを搭載した子ども型ロボットの活用を呼びかけています。
大手電機メーカーが開発した子ども型の見守りロボットは、大きさ30センチほどで、物音や照明の利用を感知してメールで離れている家族らに安否の情報を伝えたり、搭載しているカメラを遠隔で操作して室内を映像で確認できたりします。
月の利用料は、8割を市が負担して1500円ほどで借りることができ、これ以外の設置などの費用も市が負担するということです。
市は、申し込みがあれば、すべての1人暮らしの高齢者に貸し出すことにしていて、地域包括ケア推進課の牧田剛課長は「高齢者が孤立しないよう、またご家族にも安心していただけるよう、活用してほしい」と話しています。