コロナ禍で会えない高齢者を“IoT電球”が見守り。家族に安心感を届けるヤマト運輸のサービスに期待
2021年01月07日フジテレビ
新型コロナウイルスの感染拡大により家族間の交流が少なくなる中、IoTライトによる見守りが家族の絆を深める。宅配大手のヤマト運輸が提供するこの見守りサービスの実証実験が、多摩エリアで行われている。
東京・多摩市内を走る、宅配大手のヤマト運輸が手掛ける生活サポートサービス「ネコサポステーション」の車。
高齢化が進む多摩エリアで、荷物の配送や家事の代行など、高齢者向けのサービスを行っている。
利用者:
重宝しています。とにかく便利。
「ネコサポステーション」のスタッフが訪問したのは、多摩市内で1人暮らしをする近藤浩さん(78)。近藤さんはこのネコサポステーションが提供する、ある見守りサービスを利用している。
その見守りのための機械が設置されているのは洗面所。取り付けられた電球の名前は「ハローライト」で、この電球が高齢者を見守るという。
近藤浩さん:
朝、洗面台を使うときにつけるようにしている。今まで不具合はない。
自動的に電球のオン・オフを感知し、その様子を登録した人に定期的にメールで知らせてくれる。
点灯がない場合は家族に異常を通知
電球の中には、見守りのための機器がぎっしり。
SIMカードが内蔵されているためWi-Fiなどの通信設備は必要なく、電球を付け替えるだけで使用できる。
利用料金は月額980円(ネコサポの場合)。24時間、一度も点灯や消灯がされない場合は、あらかじめ登録された利用者の家族とコールセンターへ異常を知らせる通知が届く。
さらに異常があった場合は利用者に電話で連絡を取り、必要であれば駆け付ける。
近藤浩さん:
わたしの場合は出歩けないということではないので、簡易な方法でできるということで、これがいいと選びました。なんらかの見守りを受けていることは安心だと思う。
近藤さんの息子は…
近藤さんの息子・淳さん:
コロナの前は月に2~3回は父のところに訪問していたが、今はなかなか会いづらいというのがあるので、安心感を持っています。
新型コロナウイルスの感染拡大で家族間の交流も少なくなる中、IoT電球が家族を見守る。
今は多摩エリアで実証実験中だが、今後は各自治体と連携して対象エリアを順次拡大していく予定。
ヤマト運輸・川野智之さん:
新型コロナウイルスの影響で、人と人とが顔を合わせて確認するということが非常に少なくなってきている。遠隔で生活の動きがわかるので、非常に期待の声をいただいています。