アシックス、スマートシューズで運動習慣を可視化する「TUNEGRID」

2020年11月19日ImpressWatch

 

アシックスは、スポーツの競技データや日々の運動習慣を簡易に記録し、分析することができるスポーツデータ統合システム「TUNEGRID(チューングリッド)」を開発。スマートシューズによる子どもの運動量測定の実証実験を開始した。

TUNEGRIDは、小型センサを内蔵したシューズ、ビデオカメラ、スマートウォッチなど多様な測定ツールと連携し、それぞれから得られるデータを一元管理・分析する。スポーツの競技データや日々の運動習慣を分析することで、プレーの特徴や個人の運動量の傾向を可視化し、競技力向上や運動不足解消、怪我の防止などにつなげるという。

TUNEGRIDの実用化に向け、小型BLEセンサ「TUNEGRID-Cube」を使用した実証実験を11月14日から開始している。TUNEGRID-Cubeは重さ約5gの小型BLEセンサで、時間に応じた歩数を記録できるほか、検知器と連動することで着用者の位置情報を取得が可能。子どもや高齢者の見守りサービスへの応用なども期待できるとする。

今回の実証実験では、時間に応じた歩数記録の機能を活用。5歳から12歳頃までの子ども60人に、TUNEGRID-Cubeを片足のベロ部に内蔵したスマートシューズを2カ月程度着用してもらい、1日当たりの歩数や時間ごとの運動量など、子どもの運動習慣を可視化。得られた結果に応じて、専門家による運動習慣改善のためのアドバイスを行なう。

実証実験を通じて、システム実用化やスマートシューズの販売、および子どもの心身の健康に貢献する新たなサービス提案に向けた検証を進める。