オンラインで高齢者見守り強化へ

2020年11月17日NHK岩手

 

コロナ禍で高齢者の介護サービスや交流活動などが制限される中、陸前高田市は、介護予防につなげようと、高齢者のオンラインでの見守りを強化する取り組みを始めました。

新型コロナウイルスの影響で、各地で介護サービス事業所の面会が制限されるほか、高齢者のサロン活動ができなくなっていて、高齢者の認知機能や健康状態の低下が懸念されています。

こうしたなか、陸前高田市は、介護予防につなげようと、新たにオンラインでの見守りを強化することになりました。

具体的には、高齢者を対象にしたスマートフォンやタブレット端末の使い方の講習会を開くほか、今年度内に限ってタブレット端末を通信料もあわせ無料で貸し出します。
これにより、高齢者が遠隔地にいる家族と交流したり、高齢者どうしがグループラインを活用して見守り合ったりするほか、アプリを使った健康管理や、オンライン診療にもつなげたい考えです。

市は、いわて生協からリースでタブレットを100台を確保する計画で、今月中に、市内各地で講習会を開き、実用化を目指しています。
これについて、市老人クラブ連合会会長の岡田耕吉さん(83)は「タブレットの貸し出しをさっそく申し込みました。使いこなせればとても便利なので広がってほしいです」と話しています。