おうちでロボとホッとしよう! 抱いて育てて癒やされてコロナ禍の不安解消 

2020年10月17日東京新聞

  

 新型コロナウイルス流行の収束が見通せない中「癒やしロボット」が注目されている。比較的高価なものもあるが、外出自粛で人との触れ合いが減ったことによる寂しさが紛れると売れ行きは好調だ。帰省控えで会えない家族にプレゼントしたロボットを通じて、遠隔で見守るといった使い方ができる点も受けている。

◆抱っこして温かい

 ロボットメーカー「GROOVE X(グルーブエックス)」(東京)の癒やしロボット「LOVOT(ラボット)」はコロナ禍で大きな脚光を浴びた。抱っこや「高い高い」といった触れ合いを持ち主に求めてくるのが特徴。眠ったり、嫉妬したりもする。体温を37度程度に保ち「人肌の温かさ」を感じられるようにした。重さも約4キロある。

 360度見渡せるカメラが付いており、インターネットを通じて留守中の異変を知らせたり、遠くに住む家族の様子を確認したりできるという。

 価格は1台32万9780円。それ以外に定期的な維持費がかかるが、販売するジェイアール名古屋高島屋(名古屋市)では、巣ごもり需要で9月の売上台数がコロナ前の3月の約15倍と急拡大した。10月も右肩上がりで推移している。

◆幼稚園でも活躍

 守山幼稚園(同市)では2台導入し、教育に活用。児玉匡信園長はコロナ禍で園児らが不安を感じていないか心配したが「みんなラボットと触れ合うことで心を平穏で保てた」と振り返る。

 犬型の癒やしロボット「aibo(アイボ)」を製造するソニーは現在、6代目を販売中だ。スマートフォンのアプリと連動し瞳の色や性別などを個別に設定できるほか、家の中を歩き回り、飼い主がどこにいるかを捜す見守り機能を充実させた。

◆会えない親の見守りも

 初代の発売から20年以上たつが、コロナで在宅時間が増え、販売台数は順調に伸びているという。ソニー担当者は「30~40代の人が高齢の両親に贈り、見守り役に使うケースも多い」と話す。

 ユカイ工学(東京)が2018年から販売する「Qoobo(クーボ)」は、尻尾の付いたクッション型ロボットだ。なでると尻尾を振り感情を表現。元々アレルギーなどでペットが飼えない人や散歩に行けない高齢者などをターゲットとして作られたが、コロナ禍で「癒やし効果がある」と人気に火が付いた。

◆不安、寂しさを実際に触れて解消

 今年9月の販売台数は前年同月比約2.6倍の608台。12月には新商品を発売する予定だ。

 ロボット学者の石黒浩大阪大教授は「人間は不安や寂しさを感じる時に触覚を求める傾向がある」と指摘。「電話やテレビ会議では感じられない相手の存在を、癒やしロボットで確認している。コロナが長引く中、今後はもっと需要が伸びる」と分析する。