「スマート家電」中高年こそ使いこなせ! オススメ製品&メリット紹介

2020年09月27日東スポ

 

【おじさんのためのデジタル処方箋】今回は「スマート家電」特集。イマイチ使い方が分からないという人も多いだろうが、使いこなせば中高年世代にとってこんなに便利なものもない。改めてそのメリットや初心者向けのオススメ製品をデジモノステーション編集長の滝田勝紀氏に教えてもらおう。

 中高年こそスマート家電をどんどん使っていきたい。理由は単純。簡単で生活がとても楽に便利になるからだ。

 改めておさらいすると、スマート家電とはスマートフォンと機能連携ができる家電のこと。専用アプリをインストールすることで、スマホをリモコン代わりに家電を操作したり、家電の運転状況やデータをスマホで管理・確認したりできるようになる。

「ちょっと難しそうだな」と感じた人にまずお勧めしたいのが“声”、つまり声だけで家電が動かせるとしたらどうだろうか? それを可能にする製品がいくつも出てきているのだが、今回はその代表としてAmazonのスマートスピーカー「Amazon Echo Show5」(税込み9980円)を取り上げたい。

 Amazonプライム会員であれば、このスマートスピーカーをWi―FiとつないでAmazonのアカウントを登録するだけ。あらかじめクレジットカード情報とAmazonのアカウントはひも付いているので、声だけで買い物ができてしまうのが、何といっても便利だ。やり方はこんな感じ。

【自分】「アレクサ(搭載されているAIの名前)、水が欲しいんだけど」→【アレクサ】「水を検索したところ、『サントリー 南アルプスの天然水 1000ml、24本入り』が一番最初に見つかりました。税込み合計は2500円です。購入しますか?」→【自分】「はい」。

 本当にこんな感じでいろいろ買えてしまう。今後の超高齢化社会を見据えれば、声だけで注文、宅配まで済ませてしまえるのは本当に便利。苦手意識を持っている中高年、高齢者にこそ使ってほしいツールということが、お分かりいただけるだろう。

 さらに、高齢の親を持つ世代にとって見逃せないのは“見守り機能”としても使えること。例えば「Amazon Echo Show5」を離れて暮らす実家に設置し、こちらのスマホからテレビ電話をかければ、電話を受けた側が何も操作しなくともつなぐことができてしまう。日常的に使用する実家のリビングなどに設置するだけで、定期的に姿を確認でき、遠くに離れた老親の生存確認ツールにもなる。

 また、メッセージ機能を利用すれば、伝えたいメッセージをスマートスピーカーに伝えるだけで、連携しているスマホにメールも届くなどSOSにも役立つ。それぞれの端末に電話番号とAmazonのアカウントをひも付ける作業は必要だが、家族の安心・安全な生活に近づくことは間違いない。

 さらに使わないと損なのが、Amazonプライム・ビデオの視聴だ。見放題作品で1万タイトル以上楽しめるほか、課金でレンタルできる作品なども含めると4万タイトル以上を自由に見ることができる。他にも、ユーチューブや音楽を楽しめたり、様々な使い方ができる。試さない手はないだろう。

 スマートつながりでいえば、家の中でこそスマートウォッチを装着することもオススメしたい。実はコロナ禍では、家の中でこそ使うことでその価値を体感することができるのだ。ずっと動いていないと、「ちょっと歩いてみましょう」と通知がきたり、自動的に心拍数などを定期的に測ってくれてスマホの専用アプリにデータを蓄積してくれるなど、変化に乏しい環境の中でも日々の健康管理に役立つ。

 とはいえ、そのためにスマートウォッチの代表格であるアップルウォッチに4万も5万も支払うのは正直高価すぎるので、ここでは通知は最低限で時計は独立したバッテリーで動作するGLAGOM(グラーゴム)の「GLAGOM ONE」(税込み2万7000円)をピックアップしたい。見た目もいわゆる腕時計らしいデザインなので、装着しても違和感がなく自然だ。

 せっかくなのでスマートWi―Fiプラグにも注目しておこう。これは既存の一般的な家電をスマート家電化するためのアイテムで、例えば+Style(プラススタイル)の「スマートWi―Fiプラグ」(税込み2680円)を壁のコンセントに接続し、今ある家電につなぐことでスマホやスマートスピーカーと連携して遠隔操作ができるようになる。

 外出時にもスイッチを入れられることで防犯対策にも役立つし、消費電力を確認できる機能を持つプラグもあることで、使用した消費電力を可視化し、使用頻度を考える契機にもつながる。ただし対応しているのはボタンを押して起動するシンプルな家電に限られるため、使いたい家電があれば、スマートプラグ購入前に確認することも忘れずに。