宮城県七ヶ宿町で「まごチャンネル」を購入した方を対象に補助金を交付する全国初の自治体の取組み「家族の絆ほほえみ事業」を開始
2020年08月28日ASCII.jp×デジタル
株式会社チカク(本社:東京都渋谷区、代表取締役:梶原健司)が開発・販売する、スマートフォンで撮影した動画や写真を実家のテレビに直接送ることができる「まごチャンネル」が、宮城県七ヶ宿町(町長:小関幸一、以下、七ヶ宿町)の「家族の絆ほほえみ事業」に採択され、2020年9月1日より、「まごチャンネル」を購入した町民の方を対象に、2万円を上限とした補助事業を実施いたします。
七ヶ宿町は、宮城県の最南西部に位置した山間の小さなまち(人口1330人、世帯数630世帯)で、高齢化率は47.1%(平成 30 年)と高く、人口減少が大きな課題となっています。
さらに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、町外に暮らす家族の里帰りが難しい状況が長期化し、町内に住む高齢者をはじめとする家族のつながりの喪失や見守りへの不安が懸念されています。
こうしたことから、七ヶ宿町では、地方創生臨時交付金の一部を活用して、「まごチャンネル」を購入し設置する町民に対して、補助金を交付する「家族の絆ほほえみ事業」を実施する運びとなりました。
本事業は、自治体に「まごチャンネル」が導入される全国で初めての取組みとなります。
「まごチャンネル」は、スマートフォンで撮影した動画や写真をネット環境の有無を問わず実家のテレビに直接送信できる動画・写真共有サービスで、ITが苦手なシニア世代でも簡単に扱えるのが特長です。
高齢者が簡単に使いこなせて、離れた家族を繋ぐ「まごチャンネル」の特性が、町内の高齢者の孤独感をはじめとする社会的孤立の解消に役立てられるのではないかと考え、今回の導入に至りました。初年度は全世帯の3分の1に当たる200世帯の導入を目指します。
また、「まごチャンネル」の町内での広報活動や高齢者宅での設置のサポートなどを一般社団法人七ヶ宿町シルバー人材センターが販売代理店として請け負うことで、購入から設置、補助金の申請まで町民の方の負担を軽減し、「まごチャンネル」の普及の促進にも繋げてまいります。
チカクと七ヶ宿町では、今回の「まごチャンネル」の導入をきっかけに、さらなる七ヶ宿町の地域活性化に向けた取組みに発展させていきたいと考えております。
小関幸一・宮城県七ヶ宿町長のコメント
「新型コロナウイルス感染症の影響もあり、遠くに暮らすご家族に会うことも難しくなっています。大切な家族との時間や思い出を共有し、少しでも日々の生活の中で笑顔になり安心して頂くことを目的に『まごチャンネル』購入の補助事業を決定しました。今回の導入を契機に、七ヶ宿町の認知向上、交流人口及び関係人口の増加にも繋げていければと期待しています」
株式会社チカク代表取締役・梶原健司のコメント
「新型コロナウイルス感染症の影響で、自宅にこもりがちで、寂しさや不安を抱えながら生活されている高齢者の方も多いと思います。そんな中で、七ヶ宿町の地域課題の解決に向けて、弊社の『まごチャンネル』を活用いただけることを大変光栄に思います。弊社は『距離も時間も超えて大切な人を近くする・知覚できる世界を創る』をミッションとしており、離れた家族を近くに感じられる社会づくりに貢献できれば幸いです」
チカクは今回の新しい取り組みを皮切りに、コロナ禍での高齢者の孤独や孤立を防ぐべく、地方自治体の皆様と協働で新たなチャレンジを行い、日本の高齢化社会の課題解決へ貢献してまいります。