子どもらの位置情報、スマホで簡単見守り 加古川市が参加呼びかけ

2020年07月17日神戸新聞

 

 子どもや高齢者の位置情報を家族がスマートフォンで把握できる兵庫県加古川市の「見守りサービス」について、利用者が5月末時点で前年同期より266人多い1409人になった。小さなタグ(発信器)を持ち歩けば、市内の防犯カメラなどに内蔵した検知器が反応し、通過履歴が自動で記録される仕組み。

 住民らもスマホで専用のアプリを使えば検知器と同じ役割を果たすことから、市は「スマホを持ち歩くだけで簡単に見守りボランティアができる」と参加を呼び掛ける。

 見守りサービスは子どもや高齢者の安全を守るため、2018年4月に開始。利用には月額料金(220円から)などがかかる。

 タグに反応する検知器は防犯カメラに1475台、公用車に265台、郵便バイクに176台を搭載し、学校など公共施設にも65台を設置。さらに、市が開発した「かこがわアプリ」を住民らがスマホに入れ、見守り機能を起動させると、検知器と同様、タグを持った近くの人の信号を受信して位置情報が記録される。

 市生活安全課は「多くの人が見守りに参加すれば、検知ポイントが増えて位置情報の精度が高まる。子どもや高齢者を探さなければならないとき、手助けになる」とする。