ヤマト運輸など、IoT電球で高齢者見守り実験
2020年06月04日日経新聞
ヤマト運輸と防犯製品のハローライト(東京・千代田)はあらゆるモノがネットにつながる「IoT」の電球を使った高齢者の見守りサービスの実験を22日から始める。ヤマト運輸の生活支援サービス拠点「ネコサポステーション(ネコサポ)」とハローライトの電球を活用し、遠隔から高齢者の体調の異変を迅速に検知する。介護分野の人手不足に対応する。
実験は東京都多摩市在住のネコサポの会員で、一人暮らしの高齢者を対象にする。人数は約100人を想定して参加者を募集している。実験ではビジネスモデルの収益化の見込みや需要などを検証する。その後の展開は未定としている。
ハローライトのIoT電球を高齢者の自宅に設置する。電球は一定時間点灯と消灯がない場合に、事前に登録している高齢者の親族、友人とネコサポに自動でメールを送る。メールを受信した親族や友人が直接高齢者の安否を確認し、返答がない場合にネコサポの職員が直接高齢者の自宅を訪問する。
ネコサポは団地や商業施設内にある物流、コミュニティー拠点で、家事代行サービスの提供や物産市などのイベントを開催している。現在、多摩市と千葉県松戸市に店舗がある。