民生委員 コロナで訪問できず

2020年05月12日NHK新潟

 

一人暮らしのお年寄りの支援など地域の身近な相談相手として活動する民生委員が、新型コロナウイルスの感染防止のため自宅への訪問ができなくなり、民生委員は電話をかけて生活で困った事などはないか尋ねています。

民生委員は一人暮らしの高齢者や子育て中の母親、障害のある人などを訪問して生活状況を把握したり、必要なサポートを提供したりして、地域の「見守り」としての役割を果たしています。

しかし、新型コロナウイルスの感染予防のため、ことし3月、民生委員などでつくる全国組織から特に必要な場合を除いては訪問を控えるよう通知が出されてからは、直接、家を訪ね生活状況を知ることが難しくなっています。

また、集まりを避けるために活動報告の場も持てず、行政や福祉の担当者などとの情報共有もしずらくなっているということです。

新潟市の民生委員の協議会で副会長を務め、北区で活動する斉藤敏昭さんは、3月以降、自宅への訪問をやめて、お年寄りなどに電話をかけ生活で困ったことなどがないか尋ねているということです。

斉藤さんは「電話だと声しか聞こえないですが、訪問なら表情や顔色から情報を取ることができるので非常に差があって不安もあります。我慢しないで、何かあったら気軽に相談してほしいです」と話していました。