アレクサの「呼びかけ」でオンライン帰省、スマホではない祖母でも簡単に

2020年05月07日ケータイWatch

  

 政府の専門家会議が人との接触を減らすポイントのひとつとして、「オンライン帰省」を推奨しました。この連休中にスマホのビデオ通話などで、実際に試された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

機械が苦手でスマホではない一人暮らしの祖母、スマートスピーカーでビデオ通話

 筆者の場合は、実家暮らしで親とは同居してますが、祖母は別の家です。とはいっても、我が家から自転車で30分程度の距離で、会いに行こうと思ったときにいつでも会いに行けていました。しかし、この状況では、気軽には会いに行けません。そこでオンライン帰省のための環境を作ろうと思いました。

 そうはいっても、祖母は機械は苦手でスマホではなく、音声契約のみのフィーチャーフォンを利用しています。また、祖母宅には固定回線を引いておりません。これでは、ビデオ通話は難しいかも……と思ったのですが、受け手側の操作が必要なくビデオ通話ができるAlexaの「呼びかけ」機能をカメラ付きのスマートスピーカー「Echo Show 5」で利用してもらい、工事不要なモバイル回線を組み合わせた方法なら実現できると思い立ちました。

 通信環境は、常時接続が必要なことを考え、LTEホームルーターの「Aterm HT100 LN」を用意。SIMは新規契約しても良かったのですが、外出を控えているため、普段持ち歩いている音声SIMのデータ容量が余っており、そこにデータ用のシェアSIMを追加することにしました。

自宅でセットアップを完了させ、祖母はコンセントに挿すだけの状態に

 通常であれば、これらを祖母宅に持ち込みセットアップをしたいところですが、できる限り接触は避けたいところ。Echo Show 5のアカウントの設定、ホームルーターのAPN設定などをこちらで事前に済ませ、祖母宅の玄関先に置き、祖母には2つをコンセントに接続してもらうだけで準備が終わるようにしました。

 Alexaのコミュニケーション機能に用意されている「呼びかけ」は、家族に向けて「ご飯できたよー」など、宅内のコミュニケーションを想定された機能。呼びかけしたいデバイスを指定すれば、通話ができ、Echo同士だけでなく、Alexaアプリ(スマホ)からも発信はできます。

 筆者が試したところ、呼びかけは、同一ネットワーク内でなくでも動作しました。呼びかけのいいところは、受け手側の操作が不要なところ。プライバシーには配慮する必要がありますが、これなら祖母ともビデオ通話ができます。

 まず、ホームルーターを設定。SIMを背面に挿入し、設定用のアプリまたはブラウザーからルーターにアクセスすれば、APNのプリセットも用意されており、比較的簡単に接続できます。

 その後、スマートスピーカー「Echo Show 5」をセットアップ。アカウントの設定を済ませ、ネットワークの設定でホームルーターと接続しておきます。また、Alexaアプリのデバイスから、該当のデバイスを選択し、「コミュニケーション」を有効にしておく必要があります。デバイス名もわかりやすいように帰省先の名前を付けておくとわかりやすいかもしれません。

無事にビデオ通話が実現! いざというときの見守り機能にも

 設定が完了した2台を祖母宅の玄関先に置き、自分でコンセントに接続するよう頼みました。筆者が帰宅後、Alexaアプリで、渡したEcho Show 5を見てみると「オンライン」と表示され、うまくいった! と思い、呼びかけをしてみるとビデオ通話ができました。MVNO回線を利用したのでビデオ品質の不安はありましたが、遅延などの問題もありませんでした。

 帰省先の家族がスマホだったり、セットアップができる人がいたりすれば、ビデオ通話の環境は簡単に整えやすいと思いますが、筆者の祖母のように「機械は苦手」という方もいるはず。帰省先が自宅から離れている場合でも、一度自分の手でセットアップし、自宅から発送するというのも一つの手かと思います。

 これまで気軽に会いに行けてたので、こうした環境の構築が遅れてしまったことを反省しているところです。この事態が収束した後も、“高齢者の見守り”機能として利用できるかと思いますので、ビデオ通話の環境を構築してみるいい機会かもしれません。