新型水道メーターで高齢者見守り用

2018年12月04日NHK


大阪市は、水道の使用状況をリアルタイムに収集できる新型の水道メーターを活用して、1人暮らしのお年寄りの見守りを行う実証実験を、今月から実施することになりました。

新型の水道メーターを活用した見守りの実験は、大阪・住之江区の30世帯を対象に行われる予定で、4日は、市の水道局の担当者などが、実験に参加するお年寄りの家を訪ね、メーターを設置しました。

新型のメーターは、無線による通信装置を備え、遠隔操作で水道の使用量などのデータをリアルタイムに収集できることから、このメーターを活用して、お年寄り家庭の水道の使用状況を把握することで、安否確認に役立てていくのがねらいです。

大阪市水道局施設保全センターの土山俊司所長は、「水道には待機電力のようなものがなく、日々の生活が直接、使用量に反映されるので、見守りに適している」と話していました。

また、実験に参加した大倉みちさん(81)は、「1人暮らしなので、このような見守りがあると安心です」と話していました。

大阪市では、再来年の3月まで実験を行う予定で、水の使用量と生活パターンとの関連性を分析するなどして、本格的に導入できるかどうかを検討することにしています。