高齢者の独り暮し、タブレット端末中のコミュニケーションロボが応援 NEC

2018年11月26日bp-Affairs


NECは、フレイル(心身の虚弱状態)の重症化防止に向けてタブレット端末を活用、バーチャルアシスタントによるコミュニケーションシステムの研究開発を行う。コミュニケーションロボ「PaPeRo」の実績・ノウハウを盛り込んだ「Tablet PaPeRo」を用いて、季節・時間帯に応じた声かけや服薬・通院等のスケジュール通知、表情や音声に合わせた画像等を表示しSNS共有、日々の体調を把握する対話型AI(チャットボット)を、虎の門病院院長と東京大学准教授監修のもと開発する。

同システムを用いて高齢者の日常における孤独感の軽減や、要支援・要介護の初期症状に対する気づき、心身の活力低下の見守り・安否確認など、利活用のための評価・検証を行う。ふくろうクリニック等々力の協力のもと、世田谷区在住の独居高齢者を対象に、システムの有効性検証を来年4月から実施する予定だという。

AMED「ロボット介護機器開発・標準化事業」の一環で実施する今回の研究開発を通じて、同社は、高齢者と家族や医療介護従事者との安全・安心なコミュニケーションシステムの実現を目指し、独居高齢者におけるフレイルの重症化防止やADLの維持向上に貢献していく構えだ。