「助けて」の声にロボ反応 ワーコンの高齢者見守り ドコモのAI技術採用

2018年10月23日日経新聞


高齢者の遠隔見守りサービスを提供するワーコン(福岡市)は、NTTドコモ九州支社(同)などと協力し、2019年春からロボットとセンサーなどを使った新しい見守りサービスを始めると発表した。「助けて」という高齢者の声にロボットが反応しワーコンのコールセンターに連絡、看護師が駆けつける。

ドコモの人工知能(AI)技術を採用した在宅医療用対話ロボット「anco(あんこ)」を活用する新サービス「おるけん」を福岡市内で12月から先行提供し、19年4月をメドに提供エリアを順次拡大する。

あんこの開発にはドコモのほか、対話ロボット開発のMJI(東京・港)やNTTデータ九州(福岡市)が協力した。

あんことセンサーを高齢者が住む家の居間や寝室に取り付ければ、遠くにいてもスマートフォン(スマホ)などで状況を把握できる。

あんこは体温や血圧などの情報を参考にしながら問診する機能を備える。体調が悪いと判断した場合はコールセンターの看護師などとテレビ電話で相談するように促す。また「助けて」という声にも反応する。料金は月額数万円を想定する。このほか、あんこを購入したりレンタルしたりする。