R65、月980円の高齢者見守りプラン 電気使用量チェックと孤独死保険セットに
2018年09月7日SankeiBiz
65歳以上の高齢者向け不動産仲介「R65不動産」を運営するR65(東京都杉並区)は、賃貸住宅に入居する高齢者を見守るサービスを月980円という低価格で提供する「R65あんしん見守りプラン」を発売した。入居者の電気使用状況を見て安否を判断する。
サービスは、新電力のアイキューフォーメーション(IQF、同目黒区)が提供する「見守り電気」と、保険会社のアイアル少額短期保険(同中央区)が扱う孤独死保険「無縁社会のお守り」をセットにした。
起床時と就寝時で電気の使用量に増減がないと察知すると、指定された登録先にメールを送信する。
利用するには電力会社をIQFに切り替えるだけですみ、機器の設置は不要。センサーなどで見張られているわけでもないため入居者のプライバシー問題も軽減できる。
こうした予防対策に加え、事後対策として孤独死保険を用意。万が一、居室内で死亡事故が発生して原状回復費用が発生したり家賃を減額せざるを得ない事態になったりしても、原状回復費用なら最大100万円、家賃の損失なら最長12カ月、最大200万円まで補償する。
またアイアルの孤独死保険は通常、賃貸住宅オーナーが所有する全ての部屋の加入が必要だが、見守り電気が導入されていれば1部屋からでも加入可能という。
R65は高齢者が住む賃貸住宅の普及を目指してきた。同プランの提供により、空室対策として高齢者に部屋を貸したいが、死亡リスクが心配という賃貸住宅オーナーの不安を解消。安心して部屋を貸すことができるようになる。
今後は管理会社や家賃保証会社、IQFでは対応できないエリアの新電力などと幅広く協業し、一人でも多くの高齢者が安心して賃貸住宅に住める環境を整えていくという。