スマホで高齢者見守り…横瀬・埼玉

2018年08月26日読売新聞


 横瀬町は今月、スマートフォンのアプリを使って高齢者を見守る仕組みの実証試験を始めた。来年2月まで半年間実施し、効果を検証する。

 アプリは、さいたま市のソフトウェア開発会社「リバティ・イノベーション」(森俊明代表取締役)が開発した「みまサポ2」。町の官民連携事業として採用された。

 高齢者が1日1回、スマホを持ち上げるなどの動作をすると、安否が確認されたと伝えるメールが家族に届く。24時間以上動作がない場合、スマホから「大丈夫ですか」と呼びかける自動音声が出る。30分反応がないと、家族に通知が送られ、さらに2時間反応がない時は町役場にもメールが送られ、町職員が駆けつける。

 スマホを持たない人には期間中、無償でスマホまたは電話機型の端末が貸与される。アプリの使用料も期間中は無料となる。

 今月2日に町役場で60歳以上の町民を対象とした事前説明会が行われ、10人が参加した。同町横瀬の宮前進一さん(69)は「操作が簡単そう。将来を考えると、離れて暮らす娘に安否確認してもらえるのでありがたい」と話していた。