乾電池使う機器に忍ばせ高齢者見守り ノバルス

2018年07月30日日経新聞

 
 リモコンなど乾電池を使う機器に装着するだけで離れた家族を見守ることができる――。SOMPOホールディングス(HD)グループとインフォコムが27日開いたシニア向けビジネスコンテストで、「見守り乾電池」をプレゼンしたノバルス(東京・千代田)が最優秀賞を受賞した。

 SOMPOHDグループとインフォコムが共同でシニア向けビジネスのビジコンを開くのは今回が2回目。5社が最終選考に残り、4社が登壇して事業内容を競った。

 最優秀賞を受賞したノバルスは、あらゆるものがネットにつながる「IoT」を使った乾電池型のモニタリング機器「MaBeee(マビー)」を開発。テレビのリモコンやガスコンロなど乾電池で動く機器に入れると、電池電圧の変化から利用状況を把握でき、遠方の家族が「今朝もテレビのリモコンが使われた」などの状況から安否を確認できる。

 登壇した山中享取締役は「1分で簡単にセットでき、監視センサーのような心理的不安も与えない。(トイレやガスコンロなどに入れることで)夜間の頻尿や料理をしなくなったなどの確認もできる」と製品の特徴をアピール。審査員から乾電池を見守りに利用するという発想の新しさを評価された。

 そのほか3社の事業もユニーク。例えばトータルブレインケア(神戸市)が開発した「脳活バランサーCogEvo(コグエボ)」は認知機能を「注意力」や「記憶力」など5側面に分類して認知機能の特性を把握できるようにし、認知機能の「見える化」を目指している。

 今回のコンテストで目立ったのは高齢者を見守る手法に様々なアイデアが生まれている点だ。乾電池のノバルス以外にも、ロボットや電球などを見守りに生かすスタートアップが登場した。

 ユカイ工学(東京・新宿)が開発したロボット「BOCCO(ボッコ)」はコミュニケーションに生かせるだけでなく、ウェブサービスやIoT製品と組み合わせることで天気などの情報提供や家族の見守りにも使える。TeNKYU(テンキュウ、東京・渋谷)は普段使っている電球を替えるだけで見守りに生かせる電球型の機器を開発した。