鳥羽市 QRコードで家族に通知 高齢者に見守りシール 三重

2018年06月29日伊勢新聞


認知症高齢者の徘徊(はいかい)対策として、三重県鳥羽市は65歳以上で在宅介護を受けている人を対象に、認知症高齢者と介護者のサポート事業などを手掛ける「みらい町内会」(東京)が開発した見守りシールの交付を始めた。シールの利用は県内3市目。

シールは縦2・4センチ、横5センチ。認知症により徘徊(はいかい)の恐れがある高齢者の二の腕や胸など、目に付きやすい位置に貼る。40歳以上65歳未満で介護認定を持っている人もシール交付の対象になる。

発見者がシール記載のQRコードを携帯電話などで読み込むと、同社のインターネット専用掲示板「どこシル伝言板」に発見場所や状況などを書き込める。同時に自動で高齢者の家族にメールが届き、家族はメール記載先のアドレスから伝言板を見て発見場所や状況を把握できる仕組み。

伝言板サイトを通じ、チャット形式で発見者と家族がやりとりできるため、発見から保護までの時間が短くなり、高齢者の負担を軽減できるのが利点という。市は本年度、約30人の利用を見込んでいる。窓口は健康福祉課地域包括支援センターや市民課、各連絡所。問い合わせは電話0599(25)1182=へ。