水道メーターの遠隔で検針 実験成功 大町市など「見守り」活用検討

2018年06月20日日経新聞


 長野県大町市とIT(情報技術)機器開発のハタプロ(東京・港)などは、水道メーターを遠隔で検針する実験に成功したと発表した。省電力で長距離通信が可能な通信規格「LPWA」を使って、市内の住宅から水道の使用状況を通信できた。一人暮らしの高齢者の見守りなどに活用を検討する。

 実験は2017年12月から18年3月まで、市内の住宅3カ所で実施した。既存の水道メーターを遠隔通信ができるスマートメーターに置き換えて市役所と通信し、リアルタイムで水道の使用状況を把握することができた。同市は冬季の積雪で訪問による水道メーターの検針に負担がかかっているため、今後の活用を検討する。

 同市とハタプロなどはこれまでも17年に、山中の配水池の状況を遠隔通信する実験を実施している。