インフィック、高齢者見守りシステムを外販

2018年04月10日日経新聞

 
 介護施設運営などを手がけるインフィック(静岡市)は介護施設向けに高齢者の転倒リスクや病気を予測するシステムを販売する。在宅見守り用の感知センサーや新開発のベッド用シート型センサー、スマートフォン(スマホ)など向けアプリをセットで売り込む。高齢者の転倒や病気を予防するとともに、施設従業員の負担軽減につなげる。

 新開発のシート型センサーは「ラシク―スリープ」。ベッドのマットレスの下に敷き、高齢者の起床前の振動を捉え、転倒リスクが高いと判断した場合はスマホやパソコンのアプリを通じ、施設従業員に知らせる。

 従来のシート型センサーは起き上がる瞬間や転倒時を知らせるものが多かった。ラシク―スリープは就寝中の呼吸や動きの癖などから、起床を事前に察知できるのが特長だ。

 アプリに水分摂取量やトイレの利用回数を入力すれば、高齢者に多い尿路感染症などの病気のリスクを把握できる。適切な水分補給や栄養指導で病気を予防し、従業員の負担軽減につなげられる。

 在宅見守り用の感知センサー「ラシク―ルーム」は室内に置き、温度や湿度、照度、高齢者の運動量などを検知。異常があれば、従業員に知らせる。同社が静岡県内や首都圏で小規模介護施設を拠点に展開している在宅介護サービス事業で、高齢者の見守りを徹底するために開発していた。

 価格はラシク―スリープ、ラシク―ルームともに1万4800円(税別)。新システムを使ったサービスの月額利用料は980円(同)。

 同社は2017年6月に滋賀大学と提携した。今後は新システムで取得したデータを滋賀大データサイエンス学部と共同で分析し、機能を拡充していく。

 同社の17年9月期の連結売上高は約26億円だった。新システムの売り上げは3年後に10億円を目指す。新システムの外販などにより、20年9月期の売上高は50億円に伸ばす方針だ。