2017年10月31日ImpressWatch

　住宅メーカーのサンヨーホームズと日立製作所は、屋内移動支援ロボットと画像解析システムを活用した、高齢者向け生活支援サービスの実証を開始すると発表した。サンヨーホームズのリハビリ施設において、11月より約半年間行なうとしている。

　サンヨーホームズの屋内移動支援ロボットと、日立のIoT技術を活用した画像解析システムによって、歩行動作データを蓄積・解析し、見守りサービスにフィードバックすることを目的とした実証実験。サンヨーホームズと日立は、この実証を通じ、介護施設や住宅での高齢者向け生活支援サービスの事業化を目指すという。

　屋内移動支援ロボット「寄り添いロボット」は、天井に設置されたレール下を動く駆動装置に繋がったジャケットを着用することで、万が一転倒した場合、センサーが感知してその衝撃を緩和できる。これにより、骨折の不安を抱える高齢者が、自分の力で歩けるように支え、筋力やバランス感覚の低下を防ぐことが狙いだという。

　見守りサービスは、このロボットにサポートされた高齢者の歩行パターンを、画像解析システムで把握し、歩行に関する情報を見える化・フィードバックするというもの。蓄積したデータを活用することで、日立は今後、高齢者の健康維持に役立つサービスを提供していくとしている。