人工知能を活用した、ウェアラブル型の高齢者遠隔見守りシステム「Aifloo Band」

2017年09月30日TECHABLE


スウェーデンの首都ストックホルムを拠点とするスタートアップ企業「Aifloo」は、2015年の創設以来、ウェアラブル型の高齢者遠隔見守りシステム「Aifloo Band」の開発に取り組んできた。

ウェアラブル端末で高齢者の行動を検知し、人工知能がモニタリング

「Aifloo Band」は、動作を検知するセンサーが搭載された、薄く滑らかな防水仕様のウェアラブル端末で、高齢者のユーザーは、一日中、身につけながら、日常生活を送ることができる。

このリストバンドが、ユーザーの位置情報や動きを検知し、衛星を介して信号データをクラウド上に送信すると、クラウド上の人工知能システムがこれらのデータを分析し、ユーザーの活動量や食生活、睡眠時間などをモニタリング。

転んだり、食事量が減ったり、睡眠時間が短くなったりなど、何らかの異常が認められたら、専用のモバイルアプリを通じて、家族や看護スタッフにその旨が通知される仕組みとなっている。

510万ユーロの資金調達に成功

「Aifloo」は、2017年9月、欧州のベンチャーキャピタル「EQT Ventures」から、510万ユーロ(約6億8000万円)の資金調達に成功した

今後は、これらの資金をもとに、「Aifloo Band」のさらなる改良をすすめていく方針だ。

「Aifloo Band」は、IoT(モノのインターネット)と人工知能を効果的に活用し、高齢者の自立的な生活をサポートしながら、離れて暮らす家族に安心を届けるソリューションとして、注目に値するだろう。