パナ、遠隔機器使い高齢者見守り 自治体と連携、実証実験
2017年09月09日SankeiBiz
パナソニックは、介護や支援が必要な高齢者の家にセンサーや通信機器を取り付け、遠隔で見守りや在宅ケアをサポートできるシステムの実証実験を今月から始めた。家の中での移動やトイレなどの利用状況を検知して生活リズムを把握し、きめ細かなケアに役立てたり、容体悪化を未然に防いだりする。
自治体と連携し、約半年間かけて実用化に向け検討する。実証実験は、大阪府交野市や箕面市、愛知県豊田市に住む単身や夫婦のみの計約10世帯で、それぞれ今月1日から開始した。
人感センサーやドアの開閉を検知する機器を活用するほか、睡眠時の体の動きから就寝時間や深夜の目覚めなど睡眠のリズムを把握。在宅ケアを提供する介護事業者などがエアコンを遠隔操作して快適な室温を保ったり、通話機能付きのカメラで様子を尋ねたりして容体悪化の未然防止や緊急時の対応に活用する。
パナソニックは昨年6月から、エアコンとセンサーを有料老人ホームなどに設置して入居者の体調や安否を確認するサービスを始めている。今回はさらにセンサーや機器の種類を増やし、遠隔で自宅での見守りができるようサポートする。