高齢者の「食の楽しみ」彩る 総社市、給食サービス大幅見直し 岡山

2017年08月21日産経新聞

 
 見回りも兼ねた総社市の高齢者給食サービス(弁当宅配)事業の内容が大幅に見直された。以前は1種類だったメニューが地域によっては最大21種類から選べるのをはじめ、配達日も週2日から5日へと増やした。市は「食の楽しみは健やかな老後生活に不可欠」と今後も充実を図る。

 同事業は平成11年度、担当区域を分けて市の関連2団体に業務委託して開始。独居も含めお年寄りのみの世帯が対象で、市の助成金によって配達料程度の値引きが効く形で利用できた。

 製造された弁当は、委託を受けた地域の人が安否確認も兼ねながら週2回配達していた。しかし配達者も高齢化などで確保が難しくなり、月平均の利用者数は昨年度で53人と、5年前の23年度から35人減った。

 このため今年7月から仕組みを一新。市が直接、地元をはじめ、大手のコンビニエンスストアやスーパー、同種の事業で全国展開している専門業者など6業者に製造と配達を委託した。

 週5回まで利用でき、価格は1食360円~648円で、400円台後半が中心。献立は1業者当たり1~7種類(計21種類)で、利用者は業者も毎月変更できる。

 また“お目付役”として管理栄養士のオペレーターも配置。先日は6業者を一堂に集め、利用者との間を仲介するケアマネジャーら約40人への試食会を開き、各業者がそれぞれ地産地消や、減塩、栄養価への工夫など特色を売り込んだところ、ケアマネジャーからも「バラエティーに富み、飽きずに利用できそう」との声が聞かれた。

 同市長寿介護課の林直方課長は「業者同士が一斉に会することは内容充実へと刺激にもなるので、今後も定期的にプレゼンテーション的な場を設けたい」としている。