今秋から電力・水道で高齢者見守り 使用量急変で家族に通知 長野

2017年08月07日産経新聞

 
 電力小売り事業会社の「富士見森のエネルギー」(富士見町)と、東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は今秋から、同町に居住する高齢者を対象に、電気使用量を把握することで、安否確認に役立てる「安心見守りサービス」を始める。

 サービスでは、家庭で使うエネルギーをモニター画面などで管理するシステム「HEMS(ヘムス)」を取り入れた。独り暮らしの高齢者宅の電気使用量が急に減少するなどした場合、あらかじめスマートフォンにダウンロードしたアプリに通知され、異変を認知。家族が離れたところにいても、電気使用量を通して気にかけることができる。

 サービスの利用にはへムスの設置とアプリのダウンロードが必要となる。今後、同町を含む諏訪地域で提供範囲を広げていくという。

 高齢者宅の見守りをめぐっては、県企業局が今年9月にも、民間企業と共同し、水道メーターで水道の利用状況を把握する「高齢者元気応援システムKIZUKI」の運用を始める予定だ。

 8時間以上水道を使っていなかったり、2時間以上の連続使用が確認されたりした場合、「異変メール」を家族に配信し、高齢者の安否確認を促す。