「返礼品」はヤクルトレディ見守り訪問…週1回

2017年07月12日読売新聞

 
 ふるさと納税の新たな返礼品として、福島県須賀川市は8月から、一人暮らしの高齢者の安否確認をヤクルトレディが担うサービス「ヤクルト配達見守り訪問」を実施する。

 高齢の親族を市内に残して都会に暮らしている人らを対象に想定している。市は今月13日、郡山ヤクルト販売と協定を結ぶ。

 対象は、寄付額2万5000円以上の寄付者。ヤクルトレディが3か月間、親族の高齢者宅を週1回訪れて、ヤクルトを7本ずつ提供する。高齢者の体調に異常があった場合などには、ヤクルトレディが遠方の寄付者に電話で知らせる。寄付額が増えると、サービス期間が延長される。

 ふるさと納税を巡っては、自治体間の高額な返礼品競争が過熱し、総務省が抑制を求めている。一方、一昨年の国勢調査によると、市内の65歳以上の一人暮らし世帯数は2255世帯で、10年前の1・6倍に増えている。

 市の担当者は「同社の対面型配達方式と、ふるさと納税の本来の趣旨が合致した」と話している。