久留米工大学生が4製品開発 八女市と包括連携協定、中間報告会 /福岡

2017年06月30日毎日新聞

 
 八女市と久留米工大が昨年2月に結んだ包括連携協定に基づき、同大学生が新しい農業機械を開発した中間報告会が29日、同市であった。農家の高齢化に対応した電動機付き作業用一輪車など4製品。今年度中に完成させ、商品化に向けてメーカーとも協議する。

 発表されたのは傾斜地でも楽に動かせる電動一輪車の他に▽茶の日よけ布をかぶせたり回収したりする機械▽立ったまま高菜を収穫できる器具▽畑で人が倒れたことを検知するセンサー--の3種類。作業機器は軽量化や低コストを重視し、お年寄りへの普及を目指す。会には農業者も参加し「センサーは独居老人の安否確認にも使えるのでは」「茶を手摘みする機械も考案してほしい」といった意見・要望が出ていた。

 学生たちは昨年9月から半年の授業で、農家からニーズを聞いて開発。担当した同大地域連携センター長の白石元教授は「人の役に立つという経験が学生たちのやる気を引き出してくれた」と話した。