【家電の世界】新たに「高齢者見守り機能」搭載したシャープの電話機 振り込め詐欺対策機能も強化

2017年06月13日zakzak

 
 シャープが、5月18日から発売したデジタルコードレス電話機「JD-AT82CE」は、従来製品に搭載してきた詐欺対策機能に加えて、新たに高齢者の見守り機能を搭載したのが特徴だ。市場想定価格は、2万2000円前後(税別)。

 1人暮らしの高齢者などの家庭に設置しておけば、離れた場所に住んでいる家族が、安心して見守ることができる。たとえば、家庭見守りモーニングコールは、あらかじめ設定した時間に毎日呼び出し音が鳴り、電話に出るとメッセージで応答する。日付を伝えたり、季節に関するメッセージを日替わりで聞くことができ、利用者を飽きさせない工夫をしている。
 電話に出なかった場合には、事前に設定した電話番号に自動的に電話し、モーニングコールへの応答がないことを知らせる。

 毎朝、子供から電話をもらっている1人暮らしの高齢者もいるが、さすがに毎日だと、話すことがなくなってしまうという親世代の声がある。また、子供世代への負担が多いという声もある。こうした双方の負担を軽減しながら、なにかあったときにだけ連絡が来ることで、見守ることができる仕組みを提案する。

 インターネット回線の契約や、月額の使用契約を別途結ぶ必要がないという手軽さも特徴だ。

 また、本体に搭載している「聞いて」ボタンを押すと、本体内のメモリーに保存されている500種類以上のメッセージからさまざまな話題についておしゃべりする。メッセージを通知している際には、液晶ディスプレー上に笑顔のアニメーションが表示され、語りかけるような雰囲気を演出する工夫も凝らした。

 さらに、緊急呼び出しボタンを用意。このボタンが押されると、宅内の親機と子機が一斉に鳴ったり、登録した相手先に自動的に電話がかかり、安否を確認してくれるように促す。

 緊急呼び出しボタンは、寝室やトイレ、脱衣所などにコードレスで手軽に設置でき、2年間は電池交換なしで利用できる。最大で10個まで接続可能であるため、複数の場所に配置することもできる。市場想定価格は9000円前後(税別)で追加購入が可能だ。

 従来からの振り込め詐欺対策機能も強化した。登録してある電話番号からかかってきた場合には、LEDが光って家族や知人からの連絡であることを示す「あんしんLED」のほか、通話を開始する際に、「ただいま、振り込め詐欺対策モードになっており、この通話を録音します」と語る「自動通話録音」、通話後に怪しい電話だったと感じたときには家族や知人などに相談できる「あんしん相談ボタン」を搭載している。

 従来モデルでも、子供世代が親にプレゼントするという形での購入が約3割を占めた。今週末は父の日。プレゼントをして、久しぶりに親孝行をしてみてはどうだろうか。