2017年04月20日産経新聞

　
　シャープは２０日、高齢者の見守り機能を備えたコードレス電話機を５月１８日に発売すると発表した。子供と別居している一人暮らしの高齢者らの利用を想定。毎日あらかじめ設定した時間に「モーニングコール」の呼び出し音が鳴り、電話に出ないと家族らの携帯電話などに自動通知され、安否の確認を求める。

　電話機には振り込め詐欺など迷惑電話への対策機能も備えた。未登録番号から頻繁に電話がかかってくる場合には「気をつけてくださいね」などの注意メッセージを表示し、音声が流れる。商品名は「ＪＤ－ＡＴ８２シリーズ」で、市場想定価格２万３７６０円前後（親機と子機１台、緊急呼び出しボタン１台）。

　家電業界では象印マホービンが電気ポット、ネスレ日本がコーヒーマシンの利用状況を活用した見守りサービスを展開。「モノのインターネット（ＩｏＴ）」技術で見守り機能を加える動きが広がっている。