機械と人で高齢者見守り センサー設置、月1回訪問も [福岡県]

2017年03月18日西日本新聞

 
 大牟田市草木のコモハラ不動産は、同市シルバー人材センターと連携して、機械と人の力で1人暮らしの高齢者の安否などを確認する「高齢者見守りサービス」を始めた。同社の菰原陸社長(46)は「離れて暮らす家族は毎日様子を確認することが難しい。高齢者を孤立させずみんなで見守りたい」と意気込む。

 サービスでは、人感センサーや非常ボタンなどが付いた「見守り機器」を室内に設置。利用者がボタンを押したり、行動が確認できない状態が24時間過ぎたりすれば、家族などにメールが届く仕組み。毎日、定時にセンサー感知を伝えるメールも送る。相談無料で24時間対応のコールセンターも利用できる。緊急時は有料で警備会社の警備員を呼ぶことも可能という。

 シルバー人材センターは月1回、利用者宅を訪ねて安否を確認し、身の回りの相談相手となる会員を派遣する。最近の出来事や親戚へのメッセージなどを利用者に尋ねた報告書も作り、家族などが読むこともできる。これまで独自に行ってきた掃除や料理、買い物などの家事援助も、希望者に有料で提供する。

 菰原社長は「今後、各地区のシルバー人材センターと連携しながら、筑後地区一円でサービスを提供したい」と語る。

 サービス利用料は月額4300円(税別)。訪問なしで見守りセンサーを置くだけのプランや、自動電話による安否確認を1日1回だけ行うプランなど、低料金のサービスも提供する予定。