契約者に電話、サービス開始 大牟田市営住宅在住、1人暮らし、高齢者世帯対象 /福岡

2017年02月08日毎日新聞

 
 大牟田市の市営住宅に住む1人暮らしや高齢者世帯を対象にした安否確認の無料電話サービスが始まった。利用者は「何かあった時に安心」と見守りの新たな取り組みを喜んでいる。同様のサービスは県営住宅ではまだ実施されていないという。

 市営住宅管理センターが1月23日から開始した。サービスは、管理センターから契約者に希望の曜日と時間に電話がかかり、受話器を取ると職員が録音した安否確認の声が流れる仕組み。受話器を取らないと10分おきに3回までかかり、ダイヤルしてもつながらない場合は、翌日、登録している緊急連絡先に連絡が入る。確認が取れない時は警察官らの立ち会いのもと、契約者宅を訪問する。

 市営住宅の入居者約2500世帯のうちサービスを受けているのは15世帯。市は「県外に住み、親が1人暮らしで心配な人たちにも知ってもらい、申し込む人が増えてほしい」と利用者の増加を望んでいる。

 携帯電話への連絡を登録している1人暮らしの女性(87)は「もし倒れたらと思うと、ありがたい。見守ってもらっている安心感がある。他の人にも勧めたい」という。自ら通院し、昨年には妻が施設に入って1人で生活するようになった男性(81)は「チラシを見た翌日に申し込んだ。もしもの時のことを考えるとありがたい」と話す。問い合わせ・申し込みは同センター0944・41・0123。