QRで見守り事業…角田市が高齢者支援/宮城
2017年06月02日読売新聞
徘徊する認知症高齢者などの身元確認をスムーズに行えるように、角田市は、スマートフォンや携帯電話で読み取れるQRコードを活用した見守り事業を始めた。
見守り事業の窓口は、市地域包括支援センター。認知症高齢者の家族などが、氏名、住所、緊急連絡先、医療情報などを登録申請すると、QRコードシートが交付される。
QRコードを読み取ると、24時間対応の受信センターの電話番号が表示され、そこから警察署や親族などにつながる仕組み。コードが読み取れない場合も想定して、角田警察署の電話番号もシールに印刷されている。
シートは、身の回り品に貼り付けるシールと、衣服などにアイロンで焼き付けるタイプの2種類。シールは、2~5センチ四方の3サイズ、アイロン用は2、3センチ四方の2サイズがある。登録料はシート代を含めて年間1080円。市地域包括支援センターによると、地域の認知症高齢者の保護件数を踏まえ、50人程度の利用を見込むという。