携帯の見守り機能で高齢者の安否を確認 独居の65歳以上に無償貸与・茨城
2016年7月30日東京新聞
龍ケ崎市は、日々の歩数などのデータをメールで知らせる携帯電話の見守り機能を活用して、独り暮らしの高齢者の安否を日常的に確認する「みまもりメール事業」を10月から開始する。来月3日から利用希望者を募集する。市が、携帯電話による独り暮らしの高齢者の見守り活動に乗り出すのは全国初。
市は今月、市内の携帯電話販売店から、見守り用の携帯電話百台の寄贈を受けた。従来の見守り活動に加え、この携帯電話を使い、高齢者と離れて暮らす家族と連携しながら、きめ細かく高齢者の安否を確認しようというもの。
見守り機能は、高齢者の歩数や携帯電話の開閉数、内蔵電池の残量などのデータを日に一回、市地域包括支援センターと家族に携帯電話から自動的にメールを送信して知らせる。「歩数が激減した」「携帯電話を使っていない」「電池を充電していない」など異変があれば、市が家族と共に自宅に駆け付けるなどして、高齢者の安否確認を行う。
見守りの対象は、市内で独り暮らしをする65歳以上。携帯電話は無償で貸与するが、通信、通話料金は利用者が負担する。100人以上の申し込みがあれば抽選を行う。締め切りは9月14日。
中山一生市長は「より細やかな見守りに活用できたらと考え、試験的に実施することにした。全国初の取り組みで、離れて暮らす高齢者や家族の不安を解消できるのではないか」と話している。
申し込み、問い合わせは市高齢福祉グループ=電0297(60)1529=へ。