配食サービス利用者20年度3万人 コープさっぽろ計画 独居高齢者の需要見込む
2016年7月09日北海道新聞
コープさっぽろ(札幌)は、夕食を定期的に届ける配食サービスを充実させる。新たに配食サービス専用車を180台導入する予定で、8日に札幌市内で専用車の出発式を行った。
1人暮らしの高齢者など、自分で料理をつくるのがたいへんになる人が今後増えるとみて、2017年度末の利用者数を今より3割多い8千人に、20年度には3万人にまで増やしたい考えだ。
コープは配食サービスを10年秋に始めた。1食513円からで、週3回以上おかずやご飯を届けており、約6100人が利用している。利用者の4分の3は65歳以上が占め、道内180人のドライバーが配達時に安否確認も行っている。
これまではドライバーが自前の車で配達していたが、保冷機能などを充実させるため、専用の配達車を導入することにした。車両は軽自動車で1台約150万円。来年春までに70台、17年度末までにさらに110台を導入する。
配達車には容量50リットル程度の保冷スペースを備え付け、冷たい牛乳やヨーグルトなどを希望者に販売する。健康に気を使う中高年向けにカロリーを抑えた食事を売り込むなど、高齢者以外の需要も開拓する。同じデザインの車が各地を走ることで、取り組みをPRする狙いもある。