インフィック、高齢者見守りシステム クラウド会社などと開発
2016年6月16日日経新聞
介護施設の運営や関連商品販売のインフィック(静岡市)はクラウド構築やセンサー開発を手掛ける企業と組み、高齢者の見守り支援システムの共同開発に乗り出す。遠隔地から高齢者などの見守り・介護ができる仕組みを提供する。仕事と介護を両立できる社会づくりに役立てたい考え。
新システムを共同開発するのは、クラウドや人工知能(AI)を活用した子育て支援アプリなどを開発するファーストアセント(東京・中央)とセンサーを活用した機器制御のノエックス(茨城県つくば市)。東京電機大学も技術支援機関として連携する。経済産業省の「商業・サービス競争力強化連携支援事業」に採択され、2年間で上限6000万円の経費助成が受けられる。
インフィックが富士電機系などと組んで提供する、高齢者の体調や行動の異常を検知する見守りシステムの機能を拡充する。寝床にセンサーを取り付けて睡眠状態を検知し、冷暖房を作動させて適切な室温を保ったり、服薬を管理したりする新機能を年内に開発。来春以降の提供を目指す。
インフィックは子会社で介護施設などを運営するインフィック・コミュニケーション(東京・千代田)を実証実験の場として活用。介護現場のニーズに合わせた商品提供を強みとしいる。