ウェアラブル端末で健康と安全を管理!富士通のセンシングソリューション

2016年5月16日RBBTODAY


 これから夏にかけて建設現場や倉庫、工場などでは、作業員の熱中症対策や安全管理への必要性がより一層高まってくる。

 これまでなら現場の責任者が作業員の健康状態を注意深く観察したり、作業員の自己申告により管理していたが、大きな現場となるとそうしたきめ細やかな管理には限界があった。

 そうしたなか、昨今のセンシング技術やクラウド技術の進化により、作業員の安全管理を効率的かつ網羅的に行うことを目的としたソリューションを各社が提供し始めている。

 その1つが富士通が「第7回 クラウドコンピューティングEXPO 春」のニフティブース内で展示していた「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE」だ。

 今回の展示では、作業現場の健康管理・安全管理を想定した形となっており、腕時計のように腕に巻きつけるバイタルセンシングバンドで、温湿度をもとに装着者の熱ストレスレベルを推定したり、気圧と加速度センサーから装着者の転倒の検知、現在地や位置・移動情報をもとにした危険区域の侵入、高所作業の把握が可能となる。

 バイタルセンシングバンドでは、他にも活動に伴う身体負荷、身体姿勢検知、転落検知、気温急変化の通知、装着者のパルス数の推定といったことが可能で、取得したセンシングデータとクラウドを組み合わせることで、アルゴリズム解析によるわかりやすいデータ化が行える。

 同ソリューションは、今回紹介した作業員の健康&安全管理の他にも、介護・高齢者施設での入居者の見守り、子どもやペットなどの見守りや迷子対策、運輸・輸送業でのドライバーの業務・健康管理、警備業務での業務管理や安全管理などにも活用できる。

 センシングに使うハードウェアも据え置きのものから、バッジやタグや、ペンダントとニーズに合わせた形で提供することができる。

 富士通では、こうしたソリュショーンをハードウェアからシステム、ソフトウェア、クラウドサービスまでワンストップで提供できることを強みとしている。