高齢者見守りに活用、ドコモの企業向け位置情報サービス

2016年5月12日RBB TODAY


 NTTドコモは東京ビッグサイトで13日まで開催されている「Japan IT Week 春 2016」内の「第5回 IoT/M2M展 春」にて、「かんたん位置情報サービス」の展示を行った。

 「かんたん位置情報サービス」は、高齢者見守りや配送トラックの位置管理など位置情報サービスの展開を考えている企業に対し、NTTドコモが位置情報システム・端末・地図などを1パッケージで提供するというもの。

 サーバからアプリ、地図までパッケージしたクラウドサービスなので、自社で全てを開発するよりも短期間かつ容易にシステムを導入でき、コストも抑えることができるという。Webベースのサービスなので、検索する側の端末やキャリアを選ばない。WebAPI連携機能を用いることで用途に合わせた独自の機能を開発できる。

 主な機能にはGPS端末の現在位置を検索する「第三者検索機能」、GPS端末のボタンを押したりヒモを引っ張って位置情報を自動的に通知する「自己位置通知機能」などがある。エリア検知や振動検知も可能で、見守り用途や勤怠管理のほか、盗難防止サービスなどに活用することも可能だ。

 ブースでは実際の導入事例として、群馬県高崎市で2015年10月から開始した「はいかい高齢者救援システム」や、ナビッピドットコムのASPサービス「DP2 PLS」とのAPI連携を紹介。

 また小型タイプや防犯ブザータイプといった従来のGPS端末に加え、参考出展としてバッテリレスタイプや基盤タイプといった新たなGPS端末や、屋内の位置検索精度を向上するBLEアダプタなどが展示されていた。